腐った蜜柑 さん、はじめまして。お悩みの件、拝見いたしました。

現実を受け入れられないことで、人間はストレスを感じています。
当然のことですが、先に生まれた人は先に亡くなります。

腐った蜜柑 さんが、ご家族の事を心配している以上に
ご家族の方は、内心貴女を心配していると思います。
先に旅立つ人は、どんな形でも残された家族の事が
気にかかるものなのです。

戦争を体験した先人達が、少なくなっていますが
平和な時代を維持させる為にも、これからの世代の
人達が苦難の歴史を繰り返さない努力が必要なのです。

人生は、振り返ればあっという間と感じられます。
しかし、その時間的感覚は自分がその年代に何を
行ってきたかで大きく異なります。

わかりやすく言えば、単調で変化のない毎日を繰り返すと
時間の経過は早く感じられるものです。

少し大変ですが、ハードルを上げ何かにチャレンジした時
振り返ればその時間は有意義に感じられ、過ごした時間も
長く感じられるはずです。

これから１０～２０年で時代は、様々な事が大きく変わっていくものと
予測されています。

希望をもって生きて頂きたいと思います。

腐った蜜柑さん、はじめまして。
月の森カウンセリングルームの小川です。
ご相談を読ませていただきました。

流れていってしまう時間への恐怖と、誰にでも死という現実が待っている恐怖、
そういったものに対して、心の中で葛藤されているのですね。
避けて通れるものではない分、本当に苦しいお気持ちなのだと思います。

腐った蜜柑さんは、とても繊細で心の優しい方なのだと感じます。
ご家族のようすを気にされ、そして安堵されるとどまらず、
戦後の日本を作ってきた老人の方々への敬愛と感謝の念も
しっかりとお持ちでいらっしゃる。

私は思うのですが、感謝の気持ちというものは、
直接、その人に返すものではなく、他の人につないでいくものではないでしょうか。
たとえば、親から受けた恩恵は、親に返すのではなく、
（もちろん、親孝行も大切ですが）
ご自分の子どもであったり、ご自分より立場の弱い方に対して
手を差し伸べていけばよいと思うのです。
いかがでしょうか。

そう考えていくと、腐った蜜柑さんがこれからされていくであろう苦労が、
ご家族や先人に対しての恩返しとなるでしょうし、
そうやって少しずつご自分のお気持ちが納得できるようになることで、
死ぬゆく人たちを感謝の気持ちでお見送りできるように
なってくるかもしれません。
もちろん、近しい人の死であれば、それは特別に苦しいものであり、
「感謝」などという言葉だけで受け入れられるものではありませんが、
それでも、そういった気持ちを心の片隅に留めておくことは
大切なことだと思います。

あっという間に流れていく時間だからこそ、
じっくりとご自分やご家族の人生を考える時間も大切です。
腐った蜜柑さんは、十分にそういったことができていると思います。


------
月の森カウンセリングルーム
小川みずき
http://カウンセリング.net/